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不安定な道具
- keioguri2015
- 2022年3月26日
- 読了時間: 1分
撮影用のコンテを描くことがよくあるが、
ここ最近万年筆やGペンを持つようにしている。
インクをペンに吸わせて、紙の上に乗せていくと、
高性能なボールペンなどでは起こり得ない、
インクのムラやたまり、滲み、が生じる。
自分の目論見とは違って、予想していなかった方向に絵が導かれたりする。
さらにそれを擦って、ハーフトーンをラフにつくってみたりすると
さらに狙い撃ちができなくなってくる。
おそらくペンを開発する上でこれらの現象はネガティブかもしれないが、
頭の中のイメージを具現化する工程において、
こういった曖昧で決めつけない進み方は好きだ。
デザインを考える上でも、最初にイメージをカタチにするとき、
少し不安定な道具を持って、考える幅や隙間がたくさんできたり
右へ左へヨレる感じが豊かだと思っている。
もちろん進行しているプロジェクトと関係ない絵を描いてみたり、
下手クソな字を練習したりすることもあるがひっくるめて、
自分の気持ちを落ち着かせたりスロースタートをきる上でも
すごくしっくりくる朝の作業になってきた。
写真は
Gペンを使った手のクロッキー
AURORAの万年筆でAURORAを描いたスケッチ
写真はGペンでインクを垂らしたり擦ったりして見えてきた顔
oguri kei



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