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2020

  • keioguri2015
  • 2020年12月31日
  • 読了時間: 2分

2020年、ウイルス感染症の影響で、人やモノとの関わり方、消費者行動が劇的に変化し、

僕がなんとなく想像していた年間のスケジュールが大きく崩れて、今までに感じたことのないような先行きの見えない状況に、商業デザイナーとして活動することの難しさを痛感した。

デザインが機能することは世の中が平和で順調に機能した上でしか成り立たないのかとすら思ってしまった。

そんな中、お付き合いのある小売業や飲食店のオーナーさんがすぐに自分たちのつくる商品を今まで以上に便利でより多くの人たちに届く方法を考えはじめ、そういった手段にデザインの力を求めていた。

プロダクトメーカーはモノを売るために、人が直接手に触れなくても、作り手のストーリーが伝わる動画コンテンツを制作しようと考えていた。

すごくシンプルな発想であると思うがハッとさせられて、そういった試みに僕が考えられることはすべて注ごうと、なんとかプロジェクトに関わらせてもらうことから始まった。

そして、自然と引き合わされていく様に探究心の強いすばらしいチームと出会えた。

そこからチャレンジが次々とやってきた。

いつもデザインを考える時はやり方なんてなくて、全てが新しい試みという姿勢で一つ一つのプロジェクトと関わっていくが、中でも動画の時間軸をつくる上で、ストーリーの構築や撮影の方法、編集の可能性などを追求していた時間は僕にとってすごく新鮮で、もともと音楽をつくることが好きだったこともあり、全ての工程で純粋にワクワクしていた。


コロナ渦の中で、

制作に没頭できていることの幸福感をかみしめながら、

プロジェクトを進めさせてくれたクライアントさんの原動力に感謝し、

チームでアイディアを出し合い研究することに、常に喜びを感じていて、

そこに没頭した時間は強烈な印象として心に残っている。

思えば、新しいことばかりの一年で、

困惑した状況の中、愛おしくおもえる瞬間が最も多かった年かもしれない。

僕は本当に人に恵まれている。


2021年、世の中の状況が戻ることを望むのではなく、

ここからデザインがどう機能できるか慎重に考えながら前進していきたいと思う。

MONO STANDARD 自信を持って7年目に入ります。

oguri kei



 
 
 

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