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月の日

  • keioguri2015
  • 2017年10月4日
  • 読了時間: 1分

過去に気持ちが落ち着く瞬間があったことを思い出す。

独立して最初の年に、仕事の進行が不慣れで上手に協力会社や仲間を動かせなくて、納期ギリギリに焦りと苛立でどうしようもない状態で車を運転していたとき、interFMでピーターバラカンがTom Waits のGrapefruit Moonという曲をかけた。

Grapefruit moon, one star shining Shining down on me・・

その日は中秋の名月の日で月にちなんだ曲をセレクトしたのだ。

それを聴いた瞬間、もう一人の自分が運転してる自分を俯瞰で見ていて「またあいつ崖っぷちでバタついてるぞ。ハハハ。。」と笑ってきた。

この現象は僕の中でたまに起こることで、例えば海外の知らぬ街を緊張しながら独りで歩いている時とか、期待と恐怖感が入り交じった状態で、たまに現れて「またあいつ好奇心だけで行かなくてよいところに向かってるぞ。ハハハ。。」と笑ってくる。

この現象が起こるとき、自分はまだ先にいけるときだ。

いつも月の日にびっかびかに光った月とそれに照らされた雲に気づいた時、Tom Waits のGrapefruit Moonに救われた瞬間を思い出す。

なんだか日々必死に生きてると、どんどん重要になってくる気がする。 音楽とか月とか。

oguri kei


 
 
 

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