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休日の朝レコードを聴く

  • keioguri2015
  • 2017年6月3日
  • 読了時間: 2分

僕は好きな音楽作品はCDを持っていてもLPが欲しくなる。

なんだかわからないがレコードで聴く音楽は確かにグッとくる。

おそらくCDとLPでは音域の幅の違いもあると思うが、なぜLPで聴く音楽がグッとくるのかはレコード盤に針を落とすまでの行為が自然と聴く側の体勢を整えるからのような気がする。

もはやほとんどの所有している音楽はiphoneで再生したり、PCからポチッとキーボードを叩いて再生することのほうが多いが、LPを聴くにはまずデカイジャケットから盤を取り出し、誇りを拭き取って、針を慎重に落とす面倒な作業がある。

なんなら、ジャケットをソファに飾ってコーヒーまで整えようとするくらいの気持ちになる。

これが自分から作品に向かっていくという姿勢をつくるのかもしれない。

写真はたまたま見た菊地成孔×大谷能生の対談で取り上げていて「AFRICA / BRASS」 という謎めいたタイトルに惹かれて購入したもの。

僕は決してJOHN COLTRAINEが好きな訳ではないがこのタイトル「AFRICA / BRASS」はやはり気になる。。「大陸・スラッシュ・楽器」?

この作品はJOHN COLTRAINEの中期の最後くらいでまだスタイリッシュだが、おそらくこの後からあの苦しそうにギャンギャン吹きまくる後期音楽時代に突入していく。

すでにこのジャケの表情は鬱々とした悩ましい感じが伝わってきてサックスの音も決して晴れやかではないように聴こえる。

終始生々しくうねっていて人間っぽくセクシーでかっこいい。

背景を想像して作品に向かう時間はやはりおもしろい。

そう思うと、デカイジャケットも誇りもデリケートな針も悪いものではない。

oguri kei


 
 
 

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